DesignSpark PCBはパッド用のレジストに自動的に開口部を設定しますが好みやデザインに応じて付け加えることもできます。例えばパワートランジスタの下に開口部を追加してベタ領域をヒートシンクとして機能させたい時などです。
これは基板上に穴を追加できるようにレジストレイヤをカスタマイズすることで実現できます。
レジストレイヤを確認したり編集するにはまず「レジストマスクを追加する方法」を参照してください。
以下に示すようなシンプルな3つのコンポーネントのPCBファイルを用いて説明します。画像はシルクスクリーンとトップカッパーレイヤが有効になっておりスルーホールと表面実装パッドが表示されています。
今、すべてのレイヤをオフにして表示用にレジストレイヤのみを選択するとレジストマスクのデフォルト開口部が表示されます。また他のすべての領域は製造時にレジストでコーティングされます。このレジストの基準はDesignSpark PCBがDesign Technologyに従いますが、これらのグローバル設定を変更するには「マスク開口部の設定を編集する方法」を参照してください。
上記はすべて自動的に行われます。ここでQ1をプリント基板上に水平に配置しトップカッパーレイヤと直接接触させたい場合を考えます。
ツールを使用して「Add a closed shape」を選択します。ここで必要なサイズと位置、形状を選択します。選択されている間、ショートカットキーの「L」を使用してレイヤの「Solder mask」を選択します。ここでは部品タブの取り付け穴を使用しています。
形状を記入する必要があるのでプロパティを選択してチェックボックスにチェックをいれます。適切に入力したら「Apply」をクリックしてPCBビューを更新します。
これでデザインに必要なレジスト開口部を作成することができました。
他にもツールバーの様々な機能を使用して多種多様なデザインに適した形状を作成することができます。
注意:
プロットファイルを作成する際には「Pads-Only」が選択されていないことを確認してください。
レイヤ用のガーバーファイルを作成しガーバービューアで表示することで作成した開口部を確認することができます。
レジスト開口部設定の後、この例に必要な設計要件を満たすためにヒートシンクとして機能するベタの領域を追加する必要があります。そこでトラックのレジストを除去したい場合が考えられます。
このように特定のトラックを覆っているレジストを除去したい場合は「特定の配線領域のレジストをマスクする方法」を参照してください。
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