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(2020.07.30 追記)入門者向けセミナーの動画も参照ください。
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この記事では、3D CAD初心者の方向けに、DesignSpark Mechanicalの最も基本的な操作方法をご紹介いたします。こちらをご覧になる前に基本オブジェクトと基本ツールに目を通しておくことをお奨めします。またこちらの動画も併せてご覧ください。
まずサンプルファイルを開いてください。ヘルプ/リソース タブのサンプルデータグループの電子機器 アイコンをクリックします。すると下記のサンプルデータが開きます。
これを使って次の操作を試してみてください。
- ビューの操作方法
3D CADでは、ビュー(表示)を自在に変更しながら設計を進めます。これにより、3次元形状を細かく確認しながら作業をすることができます。基本となる動作は3つ、①スピン ②パン ③ズームです。
①スピン(マウスホイールをドラッグ (クリックしたまま移動))
右クリックや左クリックではなく、ホイールのクリックであることに注意してください。オブジェクトの見る方向が変わるはずです。スピン操作では、オブジェクトを画面上で自由に回転させて見る方向を変更することができます。
画面上でマウスホイールをクリックすると、図のように球体状の矢印マークが表示されます。そのままドラッグすると、モデルを回転させることができます。
<ポイント> このとき、はじめにホイールをクリックする場所によって、回転の支点が変化します。
②パン+
(Shiftキーを押しながら、マウスホイールをドラッグ)
オブジェクトの位置を上下左右に移動することができます。Shiftキーを押しながら、マウスホイールをドラッグすると、今度は平面状の矢印が表示され、オブジェクトの画面上の位置を変更することができます。
③ズーム (マウスホイールスクロール)もしくは
+
(Ctrlキーを押しながら、マウスホイールをドラッグ)
オブジェクトを拡大・縮小表示します。この操作で、デザインの詳細な部分だけに注目したり、全体を確認したりすることができます。
Ctrlキーを押したまま、マウスホイールをドラッグすると、上下矢印が表示され、ズーム(拡大・縮小表示)することができます。特定の部品を拡大したいときは、最初にその部品周辺をホイールでクリックし、そのままドラッグすることで、その部品を中心にズームイン/アウトすることができます。(下図参照)
以上、3つの操作で基本的にはどんな視点にも移動することが可能です。
- オブジェクトの選択
(左ボタンクリック)
オブジェクトの選択は、マウスの左ボタンを使います。また、2D上でスケッチする場合も左ボタンを使用します。
エッジループの選択
閉じた2D図形のエッジやソリッドの一部のエッジをダブルクリックすることで、面の周囲の全てのエッジ(エッジループ)をすべて選択することが可能です。
ソリッドの選択
トリプルクリックで、そのソリッド全体を選択することができます。
ボックス選択
ドラッグして選択ボックスを作成して選択します。左から右へドラッグすると、選択ボックス内に完全に含まれるオブジェクトのみが選択されます。
逆に右から左へとドラッグすると、選択ボックス内に一部でも含まれているオブジェクトをすべて選択します。
- 基本的なショートカットキー
洗濯ズーム(面を選択+zキー)
選択されたオブジェクトが最大表示となるようにズームアップされます。
ホームビュー(Hキー)
細部を変更中に全体を確認したくなった際、Hキーを押すと瞬時に全体像を確認することができます。ホームビューは、デザインを作成する際に最も基本となる視点と考えてください。
平面ビュー(面を選択+Vキー)
オブジェクトの特定面と平行になるような視点に移動します。この機能は、ある特定の部分に注目し、面上でスケッチを編集する際によく利用されます。注目したいプレーンをクリックして、Vキーを押してみると、下図のように変化します。
- デザインの作成方法
ここではスケッチモードとプル操作について紹介します。 DesignSpark Mechanicalのデザインプロセスは、基本的に
(1) 2Dでスケッチ
(2) プル操作で押し出す
の2ステップを繰り返すことになります。
スケッチモード
まずファイルを新規作成します([ファイル]>[新規]>[デザイン])。
表示されたグリッド上で、さまざまな2D図形を描くことができます。これがスケッチモードです。今回は、シンプルな図形をかいてみます。下図の矩形ボタンを選択してください。
図面上をクリックし始点と終点を設定します。
これで、2Dのグリッド上に図形を作成することができました。
プル操作
まず、下図のようにプルボタンをクリックしてください。
すると、次の図のように表示が変わります。
先ほどの図形をクリックすると黄色い矢印が表示されるので、上方向にドラッグします。
上の図のように平面が押し出されるので好きな高さでドラッグを放すと下図のように3D形状(ソリッド)が作成されます。
これで直方体を作ることができました。先ほどのビュー操作を行ってデザインを見回してみると、きちんと3Dのデータになっていることが確認できると思います。
今回ご紹介した、「ビューの操作」、「スケッチモード」、「プル操作」を使いこなせば、さまざまな3D形状を作ることができます。 これらは、DesignSpark Mechanicalの機能のほんの一部です。もっと複雑な形状のモデリングや、効率的な操作方法、数値で寸法定義する厳密な設計方法などに興味ある場合は本サイトのチュートリアルを参照ください。またSNSでも情報発信しています。ぜひフォローしてください。
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