DesignSparkの元となるソフトウェアSpaceClaim EngineerのQAからアクセス頻度が高く、なおかつDesignSparkでも そのまま使えるQAを随時アップしていきます。
(質問No.1-21)部品同士の干渉を確認したい
(本文)部品同士の干渉を確認したいのですが、どのようにすれば良いでしょうか?
(回答)
DSMに「干渉」チェックのコマンドは有りませんが、画面表示で確認をすることができます。
ただし以下の制限があります。
- DirectXを使用した表示による検証のため、検証精度は表示粗さに影響される
- 面同士が一致している箇所も「干渉」とみなされ表示される
具体的に説明します。まず下図の3パターンのコンポーネントが存在します。
- 円柱(黄色)が板の上に乗っている状態 ⇒ 接している(干渉していない)
- 直方体(赤)が板から浮いている状態 ⇒ 干渉していない
- 六角柱(青)が板に食い込んでいる状態 ⇒ 干渉している
次に干渉部分を表示させるために[表示]タブ>[表示]>[ボディの干渉]にチェックを入れます。
チェックを入れると下図のように表示が変わります。
ここで色の変化の無い直方体は干渉が無いことが分かります。次に板の上に乗っている状態(接している状態)なのか食い込んでいる状態(干渉している)の判断ですが、モデルを少々回転させてみてください。
板の上に乗っている状態(接している状態)の干渉表示部はチラチラするように見えるはずです。対して、干渉している六角柱はチラチラせずに定常的に干渉部の色が見えます。まずはこの方法で干渉している箇所を大まかに判断できるはずです。
次に[デザイン]タブ>[組合せ]を使用して干渉部の存在を確認することができます。接している状態と干渉している状態の違いを確認してみましょう。
(接している状態の場合)
① [組合せ]を押下します。
② 板を選択します。
③ 円柱を選択します。
引き算として板から円柱を引く操作を実施すると、接している状態のため引き算ができない「ボディを交差できません」とのエラーメッセージが表示されます。
対して、(接している状態の場合)
① [組合せ]を押下します。
② 板を選択します。
③ 六角柱を選択します。
干渉部があるためエラーなく引き算ができることが分かります。 しかしながら、初めに記述したように表示精度により[チラチラする表示]なのか[定常的に見える表示]なのかは変わってくる可能性があり、この方法は確実に干渉箇所を発見できる保証はありません。あくまでも干渉箇所を確認できる可能性があるという事をご理解ください。確実に干渉の確認をしたい場合には、DSMの上位版であるSpaceClaimをご検討いただくようお願いします。
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