DesignSparkの元となるソフトウェアSpaceClaim EngineerのQAからアクセス頻度が高く、なおかつDesignSparkでも
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(質問No.1-19)「形状の削除」について知りたい
(本文)形状を削除する際に[フィル]ツールを使用していますが、フィレットが取れない場合はどのように対処したら良いでしょうか。
(回答)
流用設計の際に不要な形状を[フィル]にて削除し、別の形状を再作成することで初めから作成しなおす手間を省くことができます。DSMは履歴の無いCADなので、親子関係などの参照を一切気にせずに削除したい形状を選択して[フィル]ツールにより消去できます。
しかし、必ずしも簡単に削除できるとは限りません。
[フィル]ツールは削除したい形状の隣接する面を延長して、交差箇所をトリムしてその形状が無い状態の形状を作ります。つまり延長した面同士が交差できる形状でなかったり、延長面やエッジ等にエラーがあり延長できなかったりする場合はうまく形状の削除ができません。そのような場合には[球]を使用するときれいに削除できる場合があります。
下の図はフィレットが一周しており、そのフィレットを一括選択して[フィル]ツールを実行しましたがエラーがでて削除できません。
うまく形状を作成できないケースで一番多いのが「エッジが集中している箇所」です。
頂点同士が集まるのでエラーが起きやすく、データをエクスポートやインポートした際などでもエラーが非常に起きやすい箇所です。したがって、今回ケースの場合は下図の赤丸で囲まれたあたりが「あやしい」箇所になります。
その箇所を覆うように[球]を作成します。
作成の仕方は「あやしい箇所を完全に覆いながらも、延長する隣接面は残すようにする」のがポイントです。
そして球と球の間のフィレットを[フィル]にて削除します。
最後に[球]そのものを[フィル]にて削除して、綺麗にフィレットが削除できました。
ただし、フィレットが全て削除できても作成した「球」そのものが最後に削除できない場合もありえますので注意が必要です。球が削除できない場合は[移動]ツールで球を少し移動させてみて、その後に球の削除を試してみてください。
それでも削除できな場合には「取り消し」にて球の作成前まで戻り、球の作成位置を少しずらしたりして試してみてください。
今回はフィレット削除の例を挙げましたが、形状がうまく削除できない場合にも極端に言うと球でその形状を覆ってしまい、その球を[フィル]することで形状の削除が可能です。
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