配線図、つまり回路図は、一般的な電気システムの記述方法です。ワイヤや記号、端子のような構成要素で作成されます。
DesignSpark Electricalでは、ワイヤスタイルを無限に作成できます。[Project (プロジェクト)]メニューにあるワイヤスタイルマネージャで定義します。
ワイヤスタイルマネージャ
追加したい配線のタイプ(シングルワイヤ又はマルチワイヤ)に応じて、[Add (追加)]、又は[Multiple add (複数追加)]をクリックし、新しい配線を追加します。
- [Draw multiple wire (マルチワイヤの描画)]: 電源タイプの配線を描画(相 + ニュートラル + 保護)
- [Draw single wire (シングルワイヤの描画)]: 1つ以上の導体を使った配線を描画
配線の描画コマンドをクリックすると、サイドパネルが変わり、描画オプションが表示されます。
[…]ボタンをクリックして、[Wire style selector (ワイヤスタイルセレクタ)]を開き、現在のスタイルとして定義するワイヤスタイルを選択します。
2つ以上のケーブルコアで構成される配線の場合は、間隔を指定できます。デフォルトは5mmです。
[Available wires (使用可能な配線)]のチェックボックスにチェックを入れて、配線に取り込むケーブルコアを選択します。
グラフィックゾーンの配線にある最初のポイントをクリックします。サイドパネルが再び変わり、他のオプションが表示されます。
- 導体反転([スペース]キー)
- 曲げ部分の図面([C]キー)
- 直交モードの無効化([F8]キー)
配線の2番目のポイントをクリックします。[Esc]キーを押すか、右クリックしてコマンドを中止します。
シンボルマネージャ
シンボルは、電気機器全体又は一部を表します。DesignSpark Electricalには、電気回路図のニーズを満たすシンボルライブラリがあります。[Library (ライブラリ)]>[Symbols Manager (シンボルマネージャ)]で、既存の記号の編集、記号のインポート、独自の記号の作成が可能です。
記号の挿入には2つの方法があります。
(1)シンボルセレクタ
[Schematic (回路図)]>[Insert symbol (記号の挿入)]をクリックします。サイドパネルに、最後に使用した記号が表示されます。
- [Other symbol (その他の記号)]ボタンをクリックし、ライブラリから記号を選択
- [Symbol orientation (記号の向き)]: 計画図の向きに従って記号の向きを決定
- [Automatic marks (マークの自動割り当て)]: 挿入した記号のマークを自動的に割り当て
(2)シンボルパレット
サイドパネルの[Symbols (記号)]タブをクリックし、シンボルパレットを開きます。説明から記号を探すことができます。
パレットの最初のグループは[Find (検索)]です。説明から記号を探すことができます。
[Find (検索)]グループのほかにも、[Protections (保護)]・[Contactors (接触器)]・[Command (コマンド)]・[Sensors (センサ)]など、さまざまなグループがあります。
パレットから記号を挿入するには、パレットからグラフィックゾーンに記号をドラッグするか、記号をダブルクリックします。
記号を回転するには、記号を右クリックして、[Orientation (向き)]を選択します。
メーカー部品の割り当て
DesignSpark Electricalでは、大手電機機器メーカーのカタログを確認できます。記号を右クリックし、[Symbol properties (記号のプロパティ)]を選択します。
[Manufacturer part and circuits (メーカーの部品と回路)]タブをクリックします。
[Search (検索)]ボタンをクリックして、[Manufacturer part selection (メーカー部品の選択)]ダイアログボックスを開きます。
[Manufacturer (メーカー)]のドロップダウンメニューで、希望するメーカーを選択できます。
[Automatic refresh (自動更新)]ボックスにチェックを入れていない場合は、[Search (検索)]ボタンをクリックします。検索結果から該当の部品を選択します。
[+]ボタンをクリックして、部品を追加します。
メーカーの部品が回路を生成したことを確認します(ダイアログボックスの下部に表示)。これらの回路は記号でも表示されます。記号をメーカーの部品と関連付けると、ステータスに応じて回路に色が付きます。
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記号とメーカーの部品が関連付けられている |
![]() |
記号のみと関連付けられている(メーカーの部品はなし) |
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メーカーの部品と関連付けられているが、対応する記号がない |
ブラックボックス
ブラックボックスは「汎用的」な記号と考えることができます。記号の作成が煩雑で面倒な場合や記号を頻繁に使用しない場合は、ブラックボックスを使用できます。ブラックボックスは四角形で表示され、ワイヤとの各交点に端子が配置されます。[Schematic (回路図)]>[Insert black box (ブラックボックスの挿入)]をクリックします。
ブラックボックスをワイヤ上に配置すると、そのワイヤが自動的に切断され、ワイヤとの各交点に端子が配置されます。マーク・相互参照・メーカーの部品には、同じ機能と記号を使用できます。
ワイヤが後からブラックボックス上に重なった場合は、右クリックして、[Update black box (ブラックボックスの更新)]を選択します。
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