Part1,2で設計したボードでも十分便利かもしれませんが、今回は設計したボードに部品の取り付け場所を示すテキストを記入していきます。
ただコンポーネントを追加する場合と異なり、この方法ならば設計したボードをどのプロジェクトでも使用することが出来ます。コンポーネントをプリント基板に追加してしまうと、Back Annotation機能(プリント基板での変更を回路図に反映させる)でエラーが生じる場合があるためです。
このチュートリアルでは、部品の配置場所を示す“マーカー”をプリント基板に追加していきます。
以下で、このマーカーをdocumentation layerのシンボルとして追加していきます。
pin 1の場所をdocumentation layerに追加します。まず、Add Padをクリックし、Padを設置する前にLキーを押下してlayerを“Top Documentation”に変えます。Warningが出ますが、無視して構いません。
前回同様、Padを設置可能な状態でSキーを押し、Pad Styleウィンドウを表示します。下図のように値を設定した後、今後の利便性のため“documentation layerにあるpin 1”のスタイルをDoc pin 1として保存しましょう。ここで、pin1はコネクタのピンの一端にあたるピンを指します。
その後、‘;’キーを押して指定した座標にPadを配置します。‘F9’でInteraction barを表示し、Layersの画面でTop Documentationのチェックに対して画面の挙動を確認すれば、正しくDoc pin1が配置されているか確認することが出来ます。
‘;’キーを押して、コネクタのpin1とは逆の端にあたるピンの座標にPadを追加します。このとき、あくまで両端のピンの座標が分かればよいので、全てのピンをこの方法で記載する必要はありません。
次に、コネクタの場所を分かりやすく記載するため、"Add Closed Shape"を使います。このとき、Settings->Grids->Working GridからSnap ModeをQuarter Gridにすると、より作業がしやすくなります。それぞれのコネクタについて以下のように長方形を描きましょう。
次に、コネクタの場所を分かりやすく記載するため、"Add Closed Shape"を使います。このとき、Settings->Grids->Working GridからSnap ModeをQuarter Gridにすると、より作業がしやすくなります。それぞれのコネクタについて以下のように長方形を描きましょう。
もし長方形の内側が塗りつぶされる場合は、右クリックしてPropertiesを開き、Filledのチェックを外してください。
同様の作業をすべてのコネクタに対して繰り返します。
次に、コネクタの注釈を記載します。これはあくまで注釈であり、回路図には反映されないことに注意してください。
最後に、ICSPコネクタやUSBコネクタなど、残っているものを追加してプリント基板を完成させましょう。
まず、ICSPコネクタを追加していきます。
ICSPコネクタの追加では、Relative Originを使用すると効率よく設計することが出来ます。Part1で挙げた設計図によると、Pin1の場所は(2505.512,1198.031)と少し変な場所に設計されています。
pin1 を同様の手順で配置し、relative originを同じ場所に設定します。ICSPコネクタの他のパッドは、relative originから100mil単位で配置することで設計できます。
最後に電源とUSBコネクタの場所を追加して、完成です。
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