基準マークとは?
基準マーク(フィデューシャルマーク)とはコンポーネントを配置する際に画像処理システムで位置を参照するために使用されます。基準マークは銅の小さな円とソルダーレジストレイヤで構成されており、通常は基板の対角線上の角に最低でも2つ配置されています。小型の表面実装部品が高密度に配置されている場合はその部分に追加の基準マークが必要になる場合があります。
基準マーク(フィデューシャルマーク)のサイズ、数、位置に関する推奨事項は明確に存在しないので、推奨事項に関しては発注、使用元のメーカーに相談する事をお勧めします。
インターネット上では銅のソリッドエリアの直径は1~2mm、ソルダーマスクのクリアランスはこの2倍として提案されています。例えば銅の直径は1.5mm、レジストのクリアランスは3mmというようにです。
パッドはソルダーマスクとペーストマスクのコントロールができないので使用できませんが、以下の様にプリント基板のレイアウト上で基準マークを作成するのは非常に簡単です。
基準マークを作成してみよう!
初めに「Add Shape Circle」をクリックします。これを使用することで基準マークに必要な要素を得ることができます。
形状を追加する前に直径1mmの銅エリアと3mmの開口部をソルダーマスクに追加したい場合はグリッドを1mmに設定してグリッドをハーフまたはクォーターグリッドにスナップした方が簡単です。これにより形状を簡単に配置することができ1mm径にスナップすることができます。
配置前に「Add Shape Circle」を選択して右クリックし「Filled Shape」が設定されていることを確認してください。またレイヤの選択、配置後にレイヤを変更したりすることもできます。
円の形を配置し隣のグリッドの半分のラインまで広げます。この例ではグリッドの設定は0.5mmになっていますので注意してください。
必要であればショートカットキー「L」を使ってレイヤを変更するかオブジェクトを選択して右クリックし「Layers」を選択します。ここではレイヤを「Top Copper」に変更しています。
銅の形状の上にもう一つの円の形状を追加してトップソルダーマスクに変更します。ソルダーマスクはネガティブイメージでソルダーマスクの形状に対応したものになります。
これで基準マークが作成されたのでF5を使ってレビューを再描画します。
この時点では基準マークを選択して右クリックし「Group」を選択する事をお勧めします。これにより銅円とソルダーマスクの位置がずれてしまうのを防ぐことができます。
基準マークを選択しCTRL+CでコピーしCTRL+Vで貼り付けることがでさらに基準マークを配置することができます。
基準マークをライブラリ・コンポーネントとして保存することはできませんが、将来的に使用するために迅速かつ簡単なソリューションは基準マークをPCBデザインとして保存することです。新しいデザインを作成する際にはこのPCBデザインを開き以下の様に現在のデザインに基準マークをコピーして貼り付けることができます。
fiducials.pcbファイル(下記のダウンロードzip)には必要に応じて検討して使用するための様々な情報が含まれています。ぜひ参照してみてください。
注意:
プロットファイルを作成するときに「Pads-Only」が選択されていない事を確認してください。
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